 |
有名なリゾート地パタヤから一時間半のラヨーン工場はアジアセンターよりも広く、メインの工場になっている。1996年にTAIYO GIKEN (THAILAND) CO., LTD.(TGT)として、中国に次いで設立された。ここでは主にメタル製品が作られている。工場を歩くと、両手を胸の辺りで合わせて少し低くなるタイ式の挨拶。入り口で出会う人、作業中の人、トイレで会う人が皆、丁寧に挨拶してくれたのがとても印象的だった。 |
 |
 |
工場見学が行われている中、ホテルでは夕方から行われる大洋技研40周年と、大洋技研タイランド10周年を祝うパーティーの準備が着々と進んでいた。思いっきり走れるほどの大きなステージ。この上でのリハーサルはコンサートや豪華ディナーショーを思わせる迫力である。社長が自らマイクを持ち、スタッフと打ち合わせる。日本からのスタッフと現地タイのスタッフが日本語、タイ語、英語でやりとりする様子はGlobalな企業ならでは。4時間の合同リハーサルはあっという間だった。 |
 |
 |
6時からのジョイントパーティーは全員がドレスアップして参加。総勢500名を越えるパーティーとなった。タイのスタッフは8月12日のシリキット王妃陛下お誕生日記念の黄色のTシャツが印象的。丸テーブルには日本人とタイ人が交わるように座る。同じTGで働く同士、どのテーブルもすぐに打ち解けることができた。改めて、国籍も言葉も問題にならない大洋技研だと実感した。 |
 |
 |
大洋技研タイランドの紹介DVDでスタートしたパーティーは、日本とタイの文化交流の場でもあった。まずは社長のスピーチ。タイの方にもわかるように、一言ひとことがタイ語に翻訳され、改めて大洋技研が外資系企業だということを実感した。普段海の向こうに居る社長からタイ工場で働く人に直接メッセージが伝えられ、大きな拍手が起こった。 |
 |
 |
そして、座間副社長のタイ語での乾杯の音頭がとられた。運ばれてくるタイ料理と供に、次々とアトラクションが催された。アスカ組による和太鼓に続き、タイ社員による舞踊が発表される。話によれば休み時間を割いて、専門の先生にも指導を受け練習されたということだ。力強い太鼓の音と、彩り豊かな衣装が舞う様子で会場が盛り上がった後はくじ引き大会。沢山の人に豪華な景品が当たった。 |
 |
 |
くじ引き大会が終わると、ステージが一瞬暗くなり、音楽が始まる。Let It Be だ。 真っ白なスーツの社長がソロで歌いながらステージに現れた。拍手喝采が起こる。社長自らが歌われ、会場が一気に盛り上がった。 |
 |
 |
Let It Be が終わり、これでパーティーも終わりかと思った時、私達コーラスグループ(″Mainstreet Boys Featuring Erica")が合流した。社長をメインにBackstreet BoysのI Want It That Wayを4人で熱唱した。
サプライズコンサートは2曲では終わらず、最後にタイ工場全員の写真を大画面に流しながら"サライ"が歌われた。このサライとは"故郷"という意味があり、多国籍な大洋技研スタッフにとっても心にしみる曲だった。その後半部では、出席者がテーブルごとに隣の人と手をつなぎ、フィナーレとなる。日本人もタイ人もその場で輪になった。"ひとつになった心を大切にして、この輪を世界に拡げて行きたい"という願いを全員が体感できた瞬間だった。
実はこのコンサートは2週間前に決定したもので、裏話のエピソードがある。ある日、私、滝沢は橋本さんと一緒に社長室に呼ばれ、「パーティーの最後に歌を歌うから盛り上げて欲しい」と言われ、すぐに「はい」と答えた。正直、何のことか全く想像がつかなかった私だったが、とても面白そうな予感がして、「是非やりたい」という気持ちで一杯になった。それから練習が始まった。まずはカラオケボックスで歌を聴く。私も橋本さんも、聞いたことはあっても歌うとなると前途多難、という感じだった。練習曲は3曲の中で最もコーラスの難しいI Want It That Wayに限られ、カラオケボックスに缶詰になり、3時間1つの曲を練習した。大坪マネージャーに教えられながら、納得の行かないまま、最初の練習を終えた。その後も夜、本部CEO室にて密かに練習をした。タイについてからは現地スタッフ木村さんが加わり、コーラスが3人になった。初日、ニューハーフショーが行われている時間もホテルのスイートルームでは最後の深夜レッスンが行われていた。しかし、夜1時を過ぎていることもあり、思うように声がでなかった。 |
 |
 |
 |
 |
式典当日の朝、木村さんと一緒に皆より一足早くラヨーン工場へ向かい、工場見学の後すぐにホテルに戻り、歌のリハーサルをした。大きなステージでは普通の部屋やカラオケとは違い、自分の声が聞こえない。堂々と落ち着いている社長の隣で、あまりステージ慣れしていないコーラス隊は少し自信がなくなりかけた。しかし、ここまで来たからには成功させたいという一心で、ステージ裏にある控え室で何度もリハーサルをした。時間が進むにつれ、本番が近くなっていく。そしてついに、ステージにのぼるときが来た。出演者全員で円陣を組み成功を誓った。
司会者の紹介の後、Let It Beの曲と共に社長が前へ進まれる様子が袖から見えた。スポットライトが当てられ、プロのコンサートを間近で見ているようだった。その雰囲気のまま、3人がステージへ呼ばれた。それまでの不安やうまくやらなければ、という気持ちは無くなり、思い切りコーラスを楽しむことができた。
サライの最後に会場の全員が手をつないで、一緒に歌っているのを見たときは緊張も吹っ飛び、ただただ感動の中にいる自分がいた。このような機会を与えてくださった社長に感謝したいと思った。 |
 |
 |
 |
大洋技研全員での大合唱の後は、村上事業所長のスピーチ、そしてTGJ、TGT社員代表よりCEOへ花束贈呈、そして最後は日本流の一本締めで記念パーティーは幕を閉じた。
パーティー終了後、全員がステージに上がり記念撮影を試みようとしたが、人数が多く3回に分けて撮影会を行った。帰りに全員が社長と握手や抱擁を交わし、TGTより10周年記念の記念品も頂き、興奮冷めぬまま会場を後にした。 |
 |
 |
| >3日目へ進む |